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2012年6月

2012年6月28日 (木)

中野の三岸好太郎・節子アトリエ

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歴史・文化のまちづくり研究会「東京の近代建築」 (2000年12月発行)には、中野区の建築はひとつしか載っていない。それがこのアトリエです。いつか見たいものだと思っていたら、町内の掲示板に「JIA・中野区内の歴史的建造物見学会」のお知らせを発見。

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設計はデッサウのバウハウスに留学し、昭和7年に帰国した山脇巌で、昭和9年に竣工。当時の外観写真を見ると、陸屋根の直方体に大きな直交したガラス面が正方形のグリッドで割付けられていて、木造建築には見えない。ちなみにやはり木造に見えない、フランク・ロイド・ライト事務所出身の土浦亀城の自邸の建設が昭和10年。(白黒写真はポストカードより転載)

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この建築のデザインに深く関わった好太郎は完成の三ヶ月前に逝去。その後妻節子がアトリエとして使用し、この階段室など、増改築がいくつか行われている。プラスター塗りの壁には、はっかけ納まりのような木枠が付いていて、正面からはドアしか見えない工夫がなされているのが楽しい。

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現在は玄関の位置が変わり、寄棟屋根が乗り、窓枠はアルミサッシに変わっているが、アトリエの高い天井の清々しい空間に軽やかな手作りの螺旋階段は健在で、 1日体験教室をはじめ、邦楽ライブ、ギャラリー等さまざまなイベント(落語も!)を開催する、 アトカルとして活用されています。フェイスブックもありました。(Shio)

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2012年6月21日 (木)

瑞穂町の左官工事

瑞穂町の住宅の外壁は、左官屋さんがコテで仕上げます。先週、巧左官・鈴木さんを中心に腕利きの左官屋さんたちがやってきて、一気に工事を進めてくれました。

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初めに、施主の希望を聞いて、イメージに近い塗り見本を4点、作ってもらいました。現場で施主御家族と相談しながら、1つに絞りました。「かきりしん」という材料を使っています。

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今回はやや和風の外観なので、コテ跡はあまりつけず、平滑に仕上げています。色も濃い目。ただし、乾燥すると、これよりだいぶ色は薄くなります。

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壁の向きにより光の当たり方が変わるので、色の違いも楽しめそうです。
敷地に余裕のある今回のお宅は、軒を十分に出すことが出来たので 、左官壁にとっても良い条件といえます。工事も、やり易かったそうです。

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左官塗り壁の下には、このような防水シートとラス(金網)が張ってあります。当然ながら、この出来具合が 、上の左官塗りの仕上がりにも影響が大きく、今回も、丁寧なラス屋さんの仕事振りが光っていました。 (Nak)

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2012年6月14日 (木)

仙台の家・リフォーム中

1985年に設計した仙台の家で改修工事が始まりました。居間を増築し、水廻りや、収納、内装クロスなどをリフォームします。昨年の地震でも、棚の物はだいぶ落ちたようですが、建物は無事でした。今回、増築のために、モルタル壁の一部を解体しましたが、頑丈で、大工さんが、かなり苦労していました。

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2”×4”の家なので、増築も同じ工法です。プラットホームと呼ばれる床を先に作ります。
右側は既存の家の壁ですが、モルタル塗りの下に通気層を取っていたため、下地の合板が、27年経っても傷んでいませんでした。

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壁が立ち上がり屋根下地もできたところです。小さな部屋ですが、居間・食堂と連続した「+α」の空間として使います。

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2”×4”、8”サイズの木材と構造用合板で構成される骨組みが、まだ見えている内部。出窓から庭の眺めを楽しめます。天井は高いところで約3mあるので、開放感があります。
仙台は復興工事の影響で、かなりの人手不足。工事が順調に進むように願っているところです。(Nak) 

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2012年6月 7日 (木)

心行寺・双葉ホール

古い友人の作品を見学させてもらう機会があり、門前仲町の改札口で待ち合わせた。

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清澄庭園方向に北へ向かって歩いて行くと、何やら見覚えがある。4年前に深川七福神めぐりで家族と初詣に出掛けたお寺だった。浄土宗双修山心行寺。右側に見える双葉ホールがお目当ての建築で、平成22年4月竣工。

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玄関を入ると大きな一枚ガラスの向こうに、手入れの行き届いた中庭が見える。既存の書院とこの新しい建築の間にどの程度の大きさ、プロポーションの空間を創造できるか、明るさは、などとても悩んだらしいが上手くいっていると思う。

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円形の間接照明のあるエントランスホールです。ここからの眺めも落ち着いていて、何より向かい合う既存の建築に対する敬意が感じられました。設計監理は㈱自由工房。

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外壁に使われている割肌のタイルとざらっとした目地、内装のチークなどの床板、漆喰の壁、大理石の階段、鍛鉄の手摺などなど、その収め方も含めて、大変勉強になりました。感謝。(Shio) 

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