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2013年5月

2013年5月30日 (木)

シンポジウム「宇宙と原寸」

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先週の25、26の2日間、八王子の大学セミナーハウスでシンポジウムがおこなわれました。土曜の晩はワイン片手に「大竹十一の謎を追う」。日曜日は多くの学生も参加して、「宇宙と原寸-吉阪隆正と大竹十一」がテーマでした。偲ぶ会も兼ねています。

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お二人はこのセミナーハウスを30年近くに亘って設計したU研究室(最初は吉阪研究室)の創立メンバーです。会場には、約40枚の図面を展示しましたが、うち30枚あまりはボードに透明シートでラップした原図そのもので、大竹さんが何本もの鉛筆を駆使した描いた、その筆致をじかに感じてもらいました。

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シンポジウムの中で、U研OBで象設計集団の樋口裕康さんが「若い人は原図と言っても分かるかな」と会場に問いかけましたが、確かにキャド図面には原図はない。とすると、「原寸(1分の1)でプリントアウトすることはあっても、「原寸で描く」ということがない」ことに気が付きました。 

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大竹さんは常々、「原寸(現寸)によって、観念と現実が握手する。」ということを言われていましたが、設計行為の中でその過程が抜けてしまうとこれは大変だナと思いました。写真は上から講堂と図書館。教師館。長期研修館。いつもは屋根しか見えない国際セミナー館です。シンボル的な逆ピラミッドの本館と航空写真は2年前のブログをどうぞ見てください。(Shio)

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2013年5月23日 (木)

新緑の田園調布

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打ち合わせに出かけ、降り立った「田園調布駅」。実際には、駅は地下なので、住宅地へのゲートのような存在です。大正12年に、目黒蒲田電鉄の開通に伴い建設された木造の駅舎でしたが、平成2年に、一度解体され、駅上部の商業施設等の整備に伴い、平成12年に復元されました。矢部金太郎氏・設計で、中世ドイツの民家がモデルとのこと。

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駅前の広場から扇状に伸びる銀杏並木に沿って、住宅地が広がっています。この時期は、まさに緑のトンネル。晩秋は黄金色に染まります。

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ここでは地区計画やまちづくりの規定によって、建物や植栽の作り方にいろいろな約束事がありますが、どこのお宅も、道路沿いの植栽は見事なものが多いです。

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道路の傾斜に沿って作られた生垣です。手入れは、なかなか大変でしょうが、道行く人にとっては、新緑の清々しさを満喫させてもらえてうれしい限りです。(Nak) 

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2013年5月16日 (木)

早稲田ミョウガの話

今月7日の東京新聞、夕刊の一面に「早稲田ミョウガ」の記事が大きく掲載されました。

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谷中生姜、練馬大根など江戸野菜のひとつで「幻の野菜」と呼ばれていた地域野菜が復活し、2011年に収穫に成功。今年は赤みの美しいミョウガタケの収穫にも成功し、10日に試食会が行われるという記事でした。

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2004年、早稲田大学小野梓記念館を設計していて、地下にあるホールからの避難階段を、モニュメントを兼ねたデザインにする必要があった。ガラスの箱、草屋根、Wを重ねて立体にしたものなどなど、試行錯誤のなかで、「早稲田茗荷」の存在を知ったのでした。

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学生の時に校歌「都の西北」を作詞した相馬御風が、昭和24年に書いた「みょうが畑時代」に次のような一節がありました。少し長くなりますが・・・。「・・・明治35年といえば今から49年前になる。あまりに遠すぎる過去であるが、私はやはりあの頃の早稲田が最もなつかしい。

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田舎の中学校よりはお粗末な木造の校舎があちこちに散らばっていて、周囲は杉や欅などの老樹が鬱蒼として居り文字通りの「早稲田の杜」であった。そして付近には藁葺きの農家が散在しており、みょうが畑がたくさんあった。

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そして私の郷里などで見ることのできなかったあの広いたくさんの茗荷畑が、私にはひどく珍しくもあり、又たいそう美しくも感じられた。約五十年後の今でも、私は時々あの茗荷畑をなつかしくおもい出す。茗荷畑は早稲田の名物であった。・・・」
この文章は説明サインにして立ててあります。(Shio)

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2013年5月 9日 (木)

瑞穂町の家 訪問

昨年秋に竣工した「瑞穂町の家」に、定期点検で訪問しました。建設会社・ニロクの監督さん、建具屋さん、無垢の木材と家具を担当した木童さん、電気屋さん、等が一緒です。

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アプローチ横の庭は、建て替え前からあったもので、ご主人が手入れされている庭木が見事です。道路沿いには(ここには写っていませんが)、サツキの花も満開でした。

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少し肌寒い日でしたが、家の中に入ると、ふんわり暖かです。日当たりも良いので、暖房も最小限で済むとのこと。断熱性能、無垢の木と漆喰の内装による調湿性能、等の効果を感じます。
階段やキャッツウォークのある吹き抜け空間は、子供たちに人気の場所。この日も、遊びに来ていたお孫さんたちが、元気に走り回っていました。

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今回は木製建具の調整やサッシの動きの確認がメインでした。木製建具は湿度の変化でどうしても反りが出ますし、周囲の木枠も伸縮します。竣工後、少し時間が経ったところでの点検・調整が大切です。(Nak) 

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2013年5月 2日 (木)

川越・亀屋のからくり箱

亀屋の御菓子が入った箱には少し不思議なシールが貼ってあった。

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「御用箱の開け方①日付シールをはがし②上下にスライドさせると③上部が開きます 」。上の箱をはずせば、中身が取り出せるのは当たり前と思いつつ、蓋を持ち上げると・・・

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滑りが悪いなと思いながら持ち上げてゆくと、何と上箱の中央がカメラのシャッターのように開き始めた。全開するとそれ以上は引き抜けない。

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もしやと思って糊をはがしてみた。案の定、一枚の紙で出来ていた。しかも4つの三角形を切り抜いて折り返しただけなのだ。これには本当に感心したし、とても嬉しくなった。

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肝心の中身ですが、元祖「さつま芋のシュークリーム」はさつま芋とむらさき芋のクリームが入っていて甘さが控えめ、美味でした。亀屋は川越に天明三年(1783年)の創業とのこと。(Shio) 

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