« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »

2016年8月

2016年8月25日 (木)

この夏の大学セミナーハウス

Sdscn96051

この夏、ル・コルビュジエの「国立西洋美術館」が世界遺産に登録されました。1977年頃(たぶん)の新建築の別冊に、このセミナーハウスの本館の斜めの壁と、コルビュジエの「フィルミニー青少年センター」の斜めの壁についての記事がありました。

Sdscn96071

それで、在籍していたU研(吉阪隆正先生主宰)の大竹さんに感想を聞いたところ、「考えたこともない。」という返事でした。あれから40年。僕がU研の作品で一番、コルビュジエを感じるのは、この松下館(教師館)です。

ヴォールト(かまぼこ)構造が並列に並んで、屋根に土を載せ、緑化しているパリの週末住宅(1934-35)などをイメージします。但し、それを地形に合わせながら、湾曲させて中庭を作っているのはU研の独創で、とても好きな建築です。

Sdscn96611

大学セミナーハウスは、昨年、開館50周年を迎えました。次の50年に向けて、この夏、敷地の真ん中、交友館の奥に多摩の杉を使った木造の新食堂棟が工事中です。

Sdscn96861

谷を挟んだ長期セミナー館宿泊棟もお色直しを終えました。(Shio)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月18日 (木)

床下地の斜め張り

工事進行中の「石神井の家」では、2階床の下地に30㎜厚の杉板の斜め張りを採用しています。これは、構造用合板のかわりに床の強度を確保するもので、木の家だいすきの会が事務局を務める「彩の木の家ネットワーク」の有志で研究開発した「グリーンエア工法」のひとつです。

Photo
2階床を下から見上げたところです。このように隙間(一定のルールはありますが)を空けて張っても必要な強度が得られることは、実験で実証しました。いつもの現場とちょっと違う風景が面白い。

Photo_2
これは、大工さんが基準になる板を張り始めたところです。柱、梁の構造材と同じく、とき川の杉で幅は120㎜。約50㎜の隙間を空けて張っていきます。

Photo_3
構造的なバランスを取るために、梁の上で板張りの向きを変えています。大きく隙間が空いている部分は、ここに柱が建っていても大丈夫なところです。この上に、仕上げの床材(今回は杉の無垢板)を張ります。

Photo_4
畳を敷く和室の床は、ほとんど隙間を無くして張っています。今回は下に天井を張ってしまうので見えなくなりますが、ちょっと残念です。

9月4日(日)に構造見学会を行う予定です。ご案内はこちらです。(Nak)



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月11日 (木)

ここは幻想美術動物園

Sdscn95741

建設会社との打ち合わせを終えて、西武池袋線 中村橋駅への帰り道、大きく空が開けた場所があって、その中央にカラフルなキリン(作者:鞍掛純一)が立っていました。


Sdscn9577

入口には緑の熊(同)もいます。ここは「練馬区立美術の森緑地」で、一角には区立美術館があります。開園は2015年4月、駅から徒歩3分の場所です。

Sdscn9593

20種類・32体のアートな動物が三々五々、放し飼い(?)されて、平和な風景が作られています。上の写真は練馬大根から生まれた馬の親子ネリマーマ(作者:あきびんご)。

Sdscn9592

頭上に見える手長サル(作者:鞍掛純一)の隣には「非核都市練馬区宣言」の掲示板がありました。中に、「・・平和憲法の精神に沿って・・」、「・・日本国憲法に掲げられた恒久平和の理念を生かし・・」という文言とともに、

Sdscn9588

「・・わが練馬区の区域内に、いかなる国のいかなる核兵器も、製造、配備、貯蔵することはもとより、飛来、通過することも拒否する。・・」の一文が、なんともこのぼんやりした一群の動物たちとマッチして愉快な気持ちになったのでした。(Shio)

保存

保存

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月 4日 (木)

入曽の家 訪問

5月完成、6月に引っ越しをされた「入曽の家」、その後の様子を拝見しに、うかがいました。外構の細かい工事も終り、施主のご家族は新しい暮らしを楽しんでいらっしゃいます。

2
左官仕上の壁に、少し落ち着いた色になりつつあるヒバの玄関戸や、杉板張りの軒裏などが馴染んできました。これからの変化も楽しみです。

3
施工の比留間さんと談笑中。ダイニングテーブルと椅子は、インテリアに合わせて施主ご夫妻が購入されたものですが、床の杉ともよくマッチし、160㎝の長さも使いやすい寸法でした。あまり物を置かず、広々と暮らしておられます。

Photo
リビング前のウッドデッキと芝生の庭です。このサッシを開けると風通しは抜群。反対側のキッチンの風が良く通るところで毎朝、新聞を読むのがご主人の日課だそうです。
とにかく広々しているので「毎日リゾート気分」とのお話でした。

Photo_2
ご近所には農家も多く、横にお金を入れる箱が置いてあるだけの、こんな野菜直売所があります。奥様は、「見るとつい、余計に買ってしまう」そうです。(Nak)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »