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2016年10月

2016年10月27日 (木)

木造住宅の耐震調査

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先週、大泉学園にあるお宅の2回目の耐震調査を行いました。築60年の木造2階建てですが、増築や改修によって、こまめに手入れが行われてきました。写真は柱の傾きをレーザーマーカーで計測しているところです。

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日本家屋は、押入れや天袋の天井の一部が点検口を兼ねていることが多く、押し上げると小屋裏や天井裏が覗けるのが有難いです。先人の知恵ですね。

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また、和室の床下は畳を上げて、荒床を外したり、合板下地の場合は点検口を開けて、潜ります。

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このお宅の寝室は、床をフローリングに張り替えて、床暖房を敷設していたので、やむを得ず押入れの床を外して入り、基礎の調査を行いました。

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前回の外部調査の時に、外壁を調べながら、引きちぎらないよう気を付けた烏瓜が、今回美しく色づいて居間の壁に飾られていました。邪険にしなくて、良かった、と思った次第です。(Shio)

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2016年10月20日 (木)

石神井公園の古民家

「石神井の家」の現場打ち合わせの帰り、久しぶりに石神井公園方面へ散歩してみました。公園の南に「ふるさと文化館」ができ、隣接する「池淵史跡公園」に立派な古民家が建っていました。

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練馬区中村に明治20年代に建てられた農家で、2007年に解体し、2010年に移築復元されました。昭和戦前期の姿だそうです。茅葺寄棟の屋根が伸びやかです。

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自由に見学できるので中に入ると、土間の曲がりくねった松の梁がダイナミックです。江戸時代の部材も一部に使われているとのこと。

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座敷に入ると一転、繊細な造りが目を引きます。細かい細工の格子越しに見る庭の風景が美しい。

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茅葺屋根の軒先。このボリュームとリズミカルな垂木の組み合わせも見飽きません。屋根の断熱性も高そうです。

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座敷では、庭に向けて「お月見」の飾りがしつらえてありました。ここに座って、縁側越しに月を見ながらお酒を飲んだら、きっと素敵でしょう。(Nak)











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2016年10月12日 (水)

木工事のディテール

石神井の家が木工事も終わり、竣工が近づいてきました。

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天井と壁が交わり、一部が吹き抜けているところの廻り縁の収まりです。土佐和紙の壁紙と水回りのビニールクロスを出隅で貼り分けているので、そこに空間の流れを意識して長辺と短辺を持つ隅木が当たっています。

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工事中の写真ですが壁材の厚みを杓った巾木の収まり。ビス頭が壁材に隠れて表に出ない工夫です。土足の場所では靴のつま先で、室内に於いては掃除機(昔は箒の先)が壁を傷めないための部材です。

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アトリエ海では、ドア等の枠を留め(45度)にするよりも竪枠勝ちにすることが多い。上枠は壁材を止めるだけですが、竪枠は上記の巾木も納める役目があるからです。加えて、竪横の材の幅を自由に出来ることが大きい。

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それで、玄関の枠は幅に加えて長さも自由に、竪枠は角柄(つのがら)にしました。

新人の大工さんは帰りがけに声を掛けると、いつも元気良く「頑張ります!」と返してくれて、こちらも気持ちよく帰路につくことが出来たのでした。(Shio)

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2016年10月 6日 (木)

宮島への旅

秋の旅は、安芸の宮島・厳島神社へ。先週のTV「ブラタモリ」で先を越されてしまいましたが、ちょっとご報告をしたいと思います。

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写真などでは海の中に立っている姿しか見たことのない「大鳥居」ですが、ちょうど干潮だったため、すぐそばまで歩いていくことができました。

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高さ16.6m、主柱は樹齢500-600年の「くすのき」の自然木です。近寄ると結構な迫力。黒くなっている足元は、満潮時に海水に浸かる部分で、貝殻等がびっしり付いています。66年ほど前に足元部分の木を取り換える修理をしているとのこと。松杭を打って地盤補強した上に「置いている」だけだそうです。

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社殿に行くためにはこの廻廊を歩いていきます。こちら東側は122mほどあり、反対の西側も154mあるとか。床板は隙間を空けて釘を使わず敷いてあり、高潮の時、海水の圧力を弱める役目がある、という優れものです。

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「本社祓殿」とその前に海に向かって伸びる「高舞台」です。床は黒漆塗りで、舞楽が演じられるところです。

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祓殿の床板は、巾1mほどありそうな「くすのき」。解説によると、藩船の板が使われているとのこと。補修跡もアートの様です。大鳥居はじめ、社殿の柱や床板などに人手をかけながら長い年月使われ、生き続けていける木造建築の素晴らしさを感じました。(Nak)










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