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2017年6月

2017年6月29日 (木)

ある日の耐震調査

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アトリエ海は東京都木造住宅耐震診断事務所に登録しており、また中野区の耐震診断士でもあります。中学時代の同級生から、終戦直後に建てられたお宅の相談を受けたのが切っ掛けでした。

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耐震調査には、新築と違って、どのような経緯で、どのような工夫や工法が駆使されているか、推理小説を読み解くような楽しみがあります。
先日、お伺いした築60年のお宅の小屋裏には、小屋梁ごとにそれぞれ2、3枚の足場板が架け渡され、天井裏には一面にビニールシートが敷き詰められていました。

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その答えは天袋の内壁に貼ってありました。
「天井裏と天袋にビニールを張ったことについて」と題された毛筆の覚書です。「この家を建てヽ丸五年経った三十七年・・・」で始まります。七月のある日、屋根裏に上って電灯で隅々を見たら、一面にゴミやホコリが積もっていたのだそうです。

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さっそく、古材を上げて掃除を始めたものの、汗がひどく、目や喉も痛くて苦しく、涼しくなってからやることにしたと続きます。結局、九月に入ってから、土曜日と日曜日を使ってお一人でやり遂げ、最終日、初めて奥さまを屋根裏に上らせ、苦心を語り、「天井裏にビニールを張る人は世間には少なかろうと笑って、・・苦しい作業が済んだことを喜び合った。」と結ばれています。署名には63歳とありました。いいなー。(Shio)

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2017年6月22日 (木)

目黒の家のリフォーム

「目黒の家」1階のリフォーム工事が完了しました。このお宅はコンクリート3階建てで、竣工は1989年です。高齢のご両親を見送られたシニア世代の施主が、今回ご自分たちの住まいとして、ご両親が住んでいた1階をリフォームしました。

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手前と、真中の木の格子がついているバルコニーは今回リフォームした「目黒の家」。奥は昨年竣工した「目黒の家その2」で、娘さん家族の住まいです。

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ご両親が使っていた家具はダークな色調で、落ち着いた感じのリビングルームでした。

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今回は、ナラ無垢材のフローリングとプラスター塗りの壁で明るい感じになりました。前からあるステンドグラスの前は造り付けカウンターの書斎コーナーです。これから大きなダイニングテーブルを入れる予定です。

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リビングに続いて8畳の和室がありました。寝室、仏間として使われていました。

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和室部の内装をすっかり解体したところです。30年近く前にコンクリート打ちの現場に通っていた時を思い出して懐かしくなりました。床の四角い穴は掘りごたつの跡。

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ここは開放的なキッチンになりました。右奥に冷蔵庫やIHヒーターが収まっています。左奥の収納戸棚も含めて「キッチンハウス」の製品です。

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キッチンの取り扱い説明を受ける施主ご夫妻。キッチンハウスの担当Oさんは、施主の奥様が先生として勤めていた小学校に、同時期、生徒として通っていた可能性があることが判明し、みんなで驚きました。(Nak)
















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2017年6月15日 (木)

2017年6月15日

別の話題で写真も準備していたけれど、急遽変更。
本日早朝、自民党と公明党が法務委員会の採決を省略して、参議院本会議で「共謀罪」の採決を強行しました。以下は5日前に世界平和アピール七人委員会が出した緊急アピール「国会が死にかけている」の抜粋です。全文はネットでみて下さい。(写真は箸休めで本文とは関係ありません。堀切のある春の日の風景です。)

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「 かってここまで国民と国会が軽んじられた時代があっただろうか。
 戦後の日本を一変させる「共謀罪」法案が上程されている国会では、法案をほとんど理解できていない法務大臣が答弁を二転三転させ、まともな審議にならない。安倍首相も、もっぱら質問をはぐらかすばかりで、真摯(しんし)に審議に向き合う姿勢はない。・・・

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 いまや首相も国会議員も官僚も、国会での自身の発言の一言一句が記録されて公の歴史資料になることを歯牙にもかけない。政府も官庁も、都合の悪い資料は公文書であっても平気で破棄し、公開しても多くは黒塗りで、黒を白と言い、有るものは無いと言い、批判や異論を封じ、問題を追及するメディアを恫喝(どうかつ)する。

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 しかも、国際組織犯罪防止条約の批准に「共謀罪」法が不可欠とする政府の主張は正しくない上に、そもそも同条約はテロ対策とは関係がない。政府は国会で、あえて不正確な説明をして国民を欺いているのである。

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 「共謀罪」法案についての政府の説明がまさしく嘘(うそ)と不正確さで固められている事実を通して、この政権が「共謀罪」法で何をしようとしているのかが見えてくる。この政権はまさしく国会を殺し、自由と多様性を殺し、メディアを殺し、民主主義を殺そうとしているのである。」
1960年に加えて、2017年の6月15日もまた、歴史に残る日となってしまった。(Shio)

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2017年6月 8日 (木)

入曽の家・1年点検

今週初め、「入曽の家」の1年点検を行いました。4月初めに見学ご希望の方をお連れしてうかがい、快適な暮らしぶりを拝見していましたが、今回は、竣工後1年経過したところで、建物に不具合がないかどうかのチェックをしました。

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工事担当の比留間建工・比留間さん、木の家だいすきの会事務局・山本さんと一緒にうかがいました。ヒバ材で作った玄関建具も落ち着いた良い色になってきました。

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木製建具の動きに問題ないか、は大事なチェックポイントです。無垢の杉材で作った建具もほとんど狂いがなく、スムーズに動いていたのでひとまず安心です。

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玄関から一気に広がる開放的なダイニング・リビングです。床は杉の厚板ですが、こちらも良い色になってきました。壁はセルロースファイバーの断熱ですが、冬も寒くなく、最小限の暖房で間に合ったそうです。それにしても、いつもきれいに整頓されているのには感心するばかりです。

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天井点検口から台所(平屋部分)の小屋裏を覗いています。屋根野地板の上で断熱し、通気もしているので、小屋裏も予想以上にひんやりしていました。この他、洗面所の床点検口から床下の状況や、配管などもチェックしました。

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外壁や基礎、外構なども点検。芝生の手入れはなかなか大変そうですが、手を掛けた分、ちゃんと成長してくれるそうで、ご主人も作業を楽しんでいらっしゃる様でした。(Nak)








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2017年6月 1日 (木)

新緑の後楽園へ

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先週の日曜日、小石川後楽園へ出かけました。JR飯田橋駅から徒歩8分と書かれていましたが、趣のある遊歩道をたどって行ったら、道を間違えてしまいました。

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特別史跡・特別名勝の重複指定を受けている数少ない場所とのことですが、以前から気になってはいたものの、訪れたのは今回が初めてです。

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江戸時代初期に水戸徳川家の御屋敷として造られ、水戸黄門、光圀の代に完成した庭園ですが、園内には「渡月橋」、「音羽の滝」などと名付けられた場所があって、京の都への憧憬を感じました。

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琵琶湖に見立てた池「大泉水」を背景に、江戸太神楽が実演されていました。唐傘の上で四角い枡を回したり、ばちを使ったジャグリングなど、師匠の軽妙な語り口に乗せて、若い衆の和風大道芸を楽しみました。

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昼食で入った、和風建築「涵徳亭」の床の間に、平沼騏一郎の書「先天下之憂而憂 後天下之楽而楽」がありました。国を治める者は民より先に憂い、民より後に楽しむものだと中学の授業で習ったような気がします。さて、我が国はどうなんでしょうかね。(Shio)

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