住宅

2018年6月28日 (木)

夏の建具

梅雨らしくない晴れて暑い日が続きますが、これからの季節にピッタリな建具の展示会を見に行きました。日本の伝統的な建具、「簾戸(すど)」で、「夏障子」とも呼ばれています。

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こちらは杉の枠に「萩」の簾(すだれ)をはめ込んだもの。中間の、透かし彫りにした板絵がチャーミングです。はめ込む簾は、他に、葭(よし)や御形(ごぎょう)、竹ひごなどがあり、それぞれ味わいが違います。和室だけでなく、洋室にも似合う使い方がありそうです。

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マンションの床の間代わりに造られたものとか。中央の簾戸部分がマグネット式になっていて、外すことができます。
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このように、障子と入れ替えて気分を変えることができます。細い木のバーも用意されていて、タピストリーなども掛けられるとか。
これらの簾戸の製作は新潟県新発田市の高橋建具製作所。100年もつ建具を目指しているそうです。

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今回の展示会の場所は「日本橋・三越」で、久しぶりに日本橋に出かけました。

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川の上にかかる高速道路の間で、レトロな街灯が頑張っていて、何だか健気でした。(Nak)

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2018年4月 5日 (木)

地盤調査と電柱移設

「どんぐりの家」は現在、設計中ですが、工事に向けても少しづつ動き始めています。

先日は、予備的な地盤調査を行いました。スウェーデン式サウンディング試験(SS工法)です。

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スクリューポイントを取り付けた棒(ロッド)を地面に差し、荷重を掛けながら沈み具合を記録したり、一定の荷重をかけて棒(ロッド)を回転させ、25センチ貫入させるのに要する半回転数を測定したりします。コンパクトな機械で、庭先でも入っていけます。

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今回は塀との間の、より狭いスペースに入る必要があったのですが、機械の上の部分を外して、このような形で測定作業ができるのにびっくりしました。

 

そして翌日は、傾いてしまっている敷地内の電柱を移設するための「仮電柱」設置工事です。

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現場に届いた「仮電柱」の部材です。直径は30㎝ほど。

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まず地面にアースドリルで深さ2mほどの穴を掘り、コンクリートの柱を設置します。その上に金属製の柱管を2本つないで建てて完成。

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10mほどの高さがあり、ピカピカして目立ちます。本柱設置まで数か月、働いてもらうことになります。(Nak)


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2018年3月22日 (木)

「床斜め張り」実験の見学

当社が参加している「NPO法人 木の家だいすきの会」では、人も、家も、健康な家づくりを目指して「グリーンエア工法」を開発しています。(詳しくはこちら
その中では、構造的技術の一つとして、床や屋根の下地に、構造用合板ではなく無垢材を斜めに張る「斜め張り工法」で、強度を確保しています。

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これは実際の現場で行った2階床下地の斜め張りで、30㎜の杉板を隙間を空けて張っています。外壁周りは接合金物の取り合いや、断熱材吹き込みの納まり上、桁に「受け材」を取り付けて、そこに斜め張りの板を打ち付けると好都合なケースがあります。
今回は、その工法で必要な耐力が得られることを確認するための実験を行いました。

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ここは小平の職業能力開発総合大学校の実験室です。2014年から、斜め張り工法の様々な実験に協力して頂いています。1820㎜×2730㎜の試験体(杉材)をセットし、左右に加力しながら変形を測っていきます。

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斜め張りの板の端部を、梁・桁に沿わせて取り付けた受け材「際根太」に釘打ちしています。

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少しづつ加力を大きくして、変形との関係がグラフで現れるデータを、モニターで確認しているところです。変形が大きくなって、試験体の木材が音をたてはじめると、画面を覗きこみながら、ちょっとドキドキします。

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必要な耐力が得られることを確認してから、一応データが取れる限界まで加力して変形させます。どこがどのように壊れるのか、どの釘が抜けるのか、等、実際に目で、耳で体験することは、とても貴重な経験だと感じました。(Nak)




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2018年3月 1日 (木)

「どんぐりの家」の模型づくり

埼玉県草加市に建つO邸は、基本設計を終えて、現在、実施設計を進めています。

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基本設計の段階では、100分の1の模型で屋根の掛け方や窓の大きさ、大まかなボリュームをチェックしました。

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仕上げや平面、断面、矩計や設備の基本的な方向を決定したのち、実施設計と並行して50分の1の模型を作っています。間取りの検討をするために屋根は取り外すことが出来ます。

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O邸では、屋根を支える小屋組みを表(あらわ)しにする方針なので、見え方を確認するために、梁や小屋束、母屋をスチレンペーパーを切り抜いて作りました。

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我々の世代は、模型を白一色で作ることが多いようです。検討用に作るので、間仕切りや窓の位置が変わる度に切ったり貼ったりするので、僕は「フランケンシュタイン・モデル」と呼んでいます。(Shio)

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2018年2月22日 (木)

「小平の家」 2月の訪問

先週末「小平の家」に伺いました。今回は、所属する「NPO木の家だいすきの会」の会員さん、事務局の山本さんと一緒です。完成して11年目に入った木の家の、住み心地の良さや木材の変化の様子などを見せていただきました。

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2階のリビングは、施主ご主人の希望で黒く塗装した木材と白いプラスター塗りの壁が、古民家風の味わいです。小屋組みを見せた高い天井が開放的な空間。皆さんが談笑するカウンターの向こうは対面キッチンになっています。

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カウンター横の梯子を上って障子を開けると、そこは小屋裏収納です。天井高は法規内の1.4mですが、両側に本棚を造り付けた立派な書庫です。夏はここでお昼寝すると、心地良いそうです。

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古民家風のお宅は手前の建物で、奥の白い建物は同時期に設計して半年ほど後に完成した弟さん家族とお母様の2世帯住宅です。

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奥のお宅は、階段のある玄関土間の吹き抜けが見どころです。2軒とも、東京多摩産の杉やヒノキを使っていますが、こちらは特に塗装せず、木材の色そのままを生かしています。

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天井は杉の厚板張り。トップライトもあります。まったく同じ木材でも違った雰囲気になる面白さや、10年の経年変化などを体験させて下さった建て主さんご家族に感謝です。(Nak)






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2018年2月 8日 (木)

心地よい暖房システムの体験

久しぶりの大雪の後、厳しい寒さの続く中、住まいの設計中のお客様・Oさんと、富ヶ谷にある「PS暖房機」のショールームを訪問しました。昨年、心地よい冷房の体験、ということで、8月にもうかがっています。

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今の時期は、この白い羽根の中に低温の温水が通っていて、その放射熱で空間全体を暖めます。触っても熱くはなく、ふんわりした暖かさです。

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夏は、この羽根の中に冷水を通して、緩やかな冷房にします。昨年夏、訪問した時は、羽根の表面がうっすら結露して、それも涼しげでした。今回は具体的に、冷温水の配管やドレイン管の付け方なども話題になりました。

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こちらはタオル掛けにも使える電気ヒーターです。あまり電力も使わず、ちょっとした仕切りにもなります。夏に見た時は、形の確認だけでしたが、今回は掛けてあるタオルも暖かくなっており、Oさんも気に入られたようでした。

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その後は代官山まで足を伸ばして、「生活アート工房」のショールームへ。石川県・小松市の工房で造る無垢木材の家具を展示販売しています。一歩足を踏み込んだだけで、ほっとするような展示スペースでした。

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ここでは、Oさんご希望の「すのこベッド」を確認しました。杉のすのこで通気性が良く、この上に敷布団を乗せて使えるとのこと。高さも30㎝と低めで、布団を置いても使いやすそうです。
外は寒くても、身も心もホッとするショールーム巡りの午後でした。(Nak)

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2018年1月25日 (木)

「小平の家」訪問

築11年を迎える「小平の家」に、点検を兼ねてうかがいました。いつもきれいに整頓されているので、ご入居後の見学会なども時々、お願いしています。

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高い天井のリビングルームは、黒く塗装した大黒柱や梁、白い左官塗りの壁によって、古民家風の空間になっています。木材は「東京・多摩産材」の杉がメインです。正面の梯子を上って障子を開けると、書庫風の小屋裏があります。
日当たりが良いせいもありますが、木の保温性と断熱計画により、暖房も最小限で済んでいるとのことで、この日もほんわりと暖かでした。

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落ち着いた雰囲気のピアノ室。奥様がピアノの先生をされています。木造の場合はなかなか難しいのですが、防音や音響にも配慮して設計しました。

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奥の玄関から入ってきて、この階段を上ると2階のリビングルームです。階段材は「多摩産材」の桧です。廊下床の杉厚板や、階段室の左官壁の状況などを点検しました。

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少しピンクがかった左官塗りの外壁も、とくに傷みもなく、良い味わいになっています。

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愛犬「コロ」ちゃんも元気でした。初めに敷地調査に伺った頃からなので、12年以上のお付き合いです。しっかり番犬の役目を果しております。(Nak)










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2017年12月21日 (木)

石神井の家の一年点検

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昨年の暮れに竣工した「石神井の家」の一年点検を、先日行いました。古くからの住宅地で落ち着いた街並みの中に建っています。

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感想をうかがって、建て主さんがおっしゃるには、「この時期、とても暖かくて助かります。」とのこと。朝起きて一階でガスのファンヒーターを一つ点けると、この階段を通って暖気が上がり、二階も暖かくなるそうです。コンパクトなプランと、セルロースファイバー吹き込みをしっかり行った断熱のおかげでしょう。

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杉の無垢材(彩の森・ときがわ産材)を多く使っていますが、掃除も行き届き、きれいにお住まいになっていました。今、一番乾燥している季節なので、大きな大黒柱のまわりなどは、木材の収縮による隙間も若干見られました。7月に半年点検も行っているので、これで1年を通しての変化が把握できます。

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地盤の関係で今回設けた深基礎も、中に入って点検しました。幸い、外からの浸水や、結露跡、ひび割れなどもなく、ひと安心です。明るく見えているのは外ではなく、照明を点けた次の区画への入口です。いつも基礎の中は「這って」点検しますが、このくらい高さがあると、とても楽です!建て主ご夫婦も一緒に潜って、点検(探検?)しました。(Nak)






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2017年12月14日 (木)

外伝・目隠し木製ルーバー

目黒の家のリフォームには付帯していくつかの外構工事がありました。

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その中のひとつがこの木製目隠しルーバーです。配置換えで前庭に駐車場が引っ越して来て、道路沿いの生け垣が無くなり、目隠しが必要になりました。

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そこでプレゼンにペイントソフトを駆使しました。現況写真を白黒変換して、「エッジの光彩」とか「諧調の反転」とか初めて使うフィルターを試行錯誤し、そこに手書きのスケッチを貼り付けました。(この絵は没案)

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木製のルーバーはネットでパネルを購入し、鉄工所で制作したアングルフレームにはめ込みました。1㎝単位での注文が可能な通販サイトを検討し、「購入者の声」も参考に決めました。

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既存の手摺に合わせてデザインしたフレームと、届けられるまで写真でしか確認できないイージーオーダーのルーバーの組み合わせに一抹の不安がありましたが、ほぼイメージどおりに出来上がり、ホッとした次第。(Shio)

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2017年12月 7日 (木)

目黒の家・リフォームその2 完成

初秋から計画を進めてきた「目黒の家のリフォームその2」は、工事期間約1ヶ月で先日完成しました。28年前に竣工したRC3階建ての住宅で、施主夫妻が1階に移り住み、2,3階に娘さん家族が4人で暮らします。

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南東向きのリビング・ダイニングは、床や天井、家具、キッチンはそのままで、壁のクロスだけ貼り換えました。

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リビングに続く畳コーナーは、栗色の縁なし畳でおしゃれな感じになりました。壁のクロスも貼り換えています。これからは、子供さんたちの遊び場にもなりそうです。

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3階子供部屋の収納、左半分は、上まで全部オープンな棚でしたが、今回、上の段に扉を6枚付けました。既存の扉にきれいに合わせて、建具屋さんが作ってくれました。

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階段室の天井は屋根の形の合わせて曲面になっていますが、どこも傷んでいないので、竣工当時のままです。手入れしながら大切に使われてきた施主のおかげです。

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これから住む家族のお母さんが子供だった頃から、背比べの記録を刻んだリビングの柱は、そのまた子供たちの記録もしっかり残して、これからもみんなを見守っていくでしょう。(Nak)




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